極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
だが丁度いい。父と新山にこの契約が成立したことと結婚は白紙だと再度念を押すことができる。秀弥に叶の服を届けるよう頼み俺は社長室に向かった。
「おお、流星。どうだった、連城不動産との契約は」
「はい、滞りなく。これから忙しくなりますよ社長」
「そうか、それは良かった」
応接ソファーで悠然と座り満足そうに頷く父。
その前に座っていた新山がさも嬉しそうに手を合わす。
「まあ、何か良いことがございまして?」
俺は座ることなく新山を見降ろす。
「連城不動産とのリゾート開発の契約を。これが成功すれば高槻コーポレーションも安泰です。社長、これでわざわざ他家の力を必要とすることも無いでしょう?」
「ん?何が言いたい?」
「元々する気も無いですが、新山さんとの婚約の件は白紙にしてください」
「な、何を言ってるんです?」
新山が血相変えて立ち上がり俺の腕を取った。
それをやんわり払い冷めた目を向けた。
「俺はあなたとは結婚しないと言っている。が、あなたは俺との結婚を言いふらしているらしいな。そんな嘘をつく人間は信用出来ない。信用するつもりも無いが」
「そ…それは。今は流星さんがそんなこと言っても私と結婚するのは決まってるんですから!ねえおじ様!」
「あ…う〜ん…」
「おお、流星。どうだった、連城不動産との契約は」
「はい、滞りなく。これから忙しくなりますよ社長」
「そうか、それは良かった」
応接ソファーで悠然と座り満足そうに頷く父。
その前に座っていた新山がさも嬉しそうに手を合わす。
「まあ、何か良いことがございまして?」
俺は座ることなく新山を見降ろす。
「連城不動産とのリゾート開発の契約を。これが成功すれば高槻コーポレーションも安泰です。社長、これでわざわざ他家の力を必要とすることも無いでしょう?」
「ん?何が言いたい?」
「元々する気も無いですが、新山さんとの婚約の件は白紙にしてください」
「な、何を言ってるんです?」
新山が血相変えて立ち上がり俺の腕を取った。
それをやんわり払い冷めた目を向けた。
「俺はあなたとは結婚しないと言っている。が、あなたは俺との結婚を言いふらしているらしいな。そんな嘘をつく人間は信用出来ない。信用するつもりも無いが」
「そ…それは。今は流星さんがそんなこと言っても私と結婚するのは決まってるんですから!ねえおじ様!」
「あ…う〜ん…」