極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
「叶ちゃん派手に転んでただろ?大丈夫か?」
「あ”?お前…、傷だらけじゃないか、しかも裸足で何してるんだよ」
私を見おろした流星さんが眉間にシワを寄せ呆れている。
「はっ!…焦ってそれどころじゃなくて…」
焦ってたからそんなこと気にも留めてなかったけど言われれ見ると手も足もジンジン痛い。
掌と膝が少し擦りむいていた。
「ソファーに座って。僕が診てあげるよ」
和泉さんに促されすぐ横のソファーに移動したら、あれ?なんだか足首も痛い。
「つ…」
「掌と膝の擦り傷はそれほど深くないけど、足首捻挫してるようだね?早めに冷やした方がいい」
私の前に跪いた和泉さんが傷を診てくれた後足首を持たれて痛みが走った。
横で呆れたように流星さんがため息をついていて私はまたドジってしまったと肩を竦める。
「で、斗真は何してる?仕事中なんじゃないのか?」
私の靴をブラブラさせてる斗真さんに向き直った流星さんが訝しげに見ている。
「ん?偶然叶ちゃんと会ってさ、口説いてたのに余計な電話が入ったもんだからさ〜」
「なに?」
流星さんの鋭い視線が斗真さんを貫く。肩を竦めた斗真さんが流星さんに近づいた。なぜか一食触発の二人にハラハラする。
「ったく、そんな顔するくらいならちゃんと捕まえておけよ。いつまで自分を気持ちを偽るつもりだ?」
「そんなつもりは…」