極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
さて、そろそろ寝ようかというときに私は困った。
何せ私の着替えは一つもない。流星さんのパジャマを借りたのだけどぶかぶかでズボンが脱げそうだ。ウエストのゴムを押えながら、「では、流星さんおやすみなさい」と、自分の元いた部屋に向かおうとすると肩を掴まれた。
「ちょっと待て、どこに行く?」
驚いて振り向いたときに手を離してしまっいストンとズボンが落ちて慌てる。
「え?わっ…部屋で休もうと…きゃあっ!」
ズボンを上げようとかがんだところでいきなり抱き上げられ落ちそうになって慌てて流星さんの首に縋る。
「今日から叶は俺と一緒の部屋だ、いいな」
「は…はい…」
間近にある碧眼にドキリとした。流星さんが翻してリビングを出ようとして落ちたズボンが目に入る。
「あっあの!流星さん、ズボンが…」
「どうせ落ちるんだろ?履いても無駄だろ」
ククッと笑う流星さんにドキドキした。

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