極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい

午後6時、食事の準備を終えて洗い物をしてるとピンポンとチャイムが鳴った。
しかもエントランスからではなく直接玄関かららしい。誰だろう？とモニターを見に行くと栗色に薄い碧眼の彼が見えた。
「はい！和泉(いずみ)さんですね。いま鍵開けます」
モニターに付いてる遠隔の玄関キーを開けいそいそと玄関にお迎えに上がった。

和泉(いずみ)さんは下の階に住んでる流星さんの弟。
同じ敷地内の明里(あけさと)総合病院で外科医をしている。流星さんの弟さんだけあって美しい面影が似ていて自然な栗色の髪と流星さんより少し薄い碧眼が優しい印象を受ける素敵な方だ。優秀なお医者さまでいつもは仕事が忙しく、顔を合わせるのはあまりないのだけどこうやって時々寄ってくれる。
「いらっしゃいませ和泉さん。流星さんはまだ帰ってないんですが……？」
「やあ、叶ちゃん。ごめんね」
苦笑いで立ってた和泉さんの様子がおかしくて立ち止まった私は頭を傾げた。