極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
「叶さー、俺たちタメなんだしその敬語やめなよ」
「え?とんでもございません。私は皆さんにお仕えしてる家政婦ですから」
突然何を言い出すのか、私はやんわり断ると風雅さんは不満げ。
「えー?まさか今も仕事の一貫だと思ってる?」
「え?ええ、はい…」
「えええー!俺はデートのつもりだけど!」
「ええ?デートですか?」
「そりゃそうだろう、こんな可愛い子と二人で買い物なんてデートしかないだろ?」
拗ねたような顔をする風雅さんにそんなつもりは無かった私は困った。
お世辞を言われるほど私は可愛いくないし風雅さんほどの方ならもっと綺麗で相応しい女性がいるはずだ。
「じゃあ叶はリュウ兄と一緒に買い物するのも仕事だと思ってる?」
「え?はい、もちろん」
また突然何を言い出すのか、虚をつかれて目を丸くする。流星さんと一緒にお買い物なんて滅多に無いけど私は家政婦として付いて歩くだけだ。デートなんてそんな思ったこと無い。
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