極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
新山さんが帰ることになり武雄さんとエントランスまでお見送りする。流星さんは来ない。
先を歩く新山さんは振り向き私に鋭い視線を向けた。
「あなた、流星さんに酷く気に入られてるようね?でも、身の程を知りなさい。いずれ私が妻の座に着いたらあなたを追い出してやるわ。わたしは諦めないから。覚悟しなさい」
「……」
何も言い返せない私にふんと鼻で笑って迎えに来た新山家の車に乗って帰って行った。
青い顔をする私に武雄さんが肩を叩く。
「新山様の言ったことは気にするんじゃない。きっと流星様が守ってくれる。しかし、自分の身の置き場所は自分で決めた方がいい」
「…はい」
武雄さんの言ってくれたことはすごく良く分かる。
例え新山さんが何と言おうと、旦那様が言おうと私の事を最後まで守ってくれる。流星さんはそんな方だ。だけど、それに甘えて私は守られてばかりでいいのだろうか?
今回の結婚は無かったことになっても、いずれ近い将来流星さんはしかるべき人と結婚することになる。それでも、私は流星さんの側で家政婦を続けるのか?
出来るわけないと思った。今回のように奥様になる人が私を快く思わないだろう。
何より、結婚した流星さんの側に居続けることは私が耐えられない。
先を歩く新山さんは振り向き私に鋭い視線を向けた。
「あなた、流星さんに酷く気に入られてるようね?でも、身の程を知りなさい。いずれ私が妻の座に着いたらあなたを追い出してやるわ。わたしは諦めないから。覚悟しなさい」
「……」
何も言い返せない私にふんと鼻で笑って迎えに来た新山家の車に乗って帰って行った。
青い顔をする私に武雄さんが肩を叩く。
「新山様の言ったことは気にするんじゃない。きっと流星様が守ってくれる。しかし、自分の身の置き場所は自分で決めた方がいい」
「…はい」
武雄さんの言ってくれたことはすごく良く分かる。
例え新山さんが何と言おうと、旦那様が言おうと私の事を最後まで守ってくれる。流星さんはそんな方だ。だけど、それに甘えて私は守られてばかりでいいのだろうか?
今回の結婚は無かったことになっても、いずれ近い将来流星さんはしかるべき人と結婚することになる。それでも、私は流星さんの側で家政婦を続けるのか?
出来るわけないと思った。今回のように奥様になる人が私を快く思わないだろう。
何より、結婚した流星さんの側に居続けることは私が耐えられない。