極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
「叶ちゃん、あのね…」
「なあに?茉子ちゃん」
遠慮気味に声を掛けてきた茉子ちゃんに私は気を取り直し笑顔を向けた。
「これ、ある人から頼まれたんだけど」
そう言って茉子ちゃんは掌サイズの細長い箱を差し出す。
「え?誰から?」
「誰からは…言えないんだけど…」
言葉を濁す茉子ちゃんに箱を渡され、首を傾げながらそれを開けた。
「これ…」
中には綺麗なとんぼ玉のかんざしが入っていた。
とんぼ玉はあの瞳のように綺麗な碧色。中には百合の花が浮かんでいる。揺れるように付いてる房は白と空色が混ざっていてとても可愛いかんざし。見つめ続けていると目頭が熱くなりとんぼ玉が歪んでくる。
「流星さん…」
「え?違うよ?どこの誰かは言えないけど!」
ポツリと呟いた声に慌てたように茉子ちゃんは違うと言う。それを大和さんが止めた。
「茉子ちゃん無駄だよ。誰からなんて叶ちゃんにはお見通しだ」
二人は切なそうに私を見てるのはわかったけど、もう溢れてくる涙は止められなかった。
「なあに?茉子ちゃん」
遠慮気味に声を掛けてきた茉子ちゃんに私は気を取り直し笑顔を向けた。
「これ、ある人から頼まれたんだけど」
そう言って茉子ちゃんは掌サイズの細長い箱を差し出す。
「え?誰から?」
「誰からは…言えないんだけど…」
言葉を濁す茉子ちゃんに箱を渡され、首を傾げながらそれを開けた。
「これ…」
中には綺麗なとんぼ玉のかんざしが入っていた。
とんぼ玉はあの瞳のように綺麗な碧色。中には百合の花が浮かんでいる。揺れるように付いてる房は白と空色が混ざっていてとても可愛いかんざし。見つめ続けていると目頭が熱くなりとんぼ玉が歪んでくる。
「流星さん…」
「え?違うよ?どこの誰かは言えないけど!」
ポツリと呟いた声に慌てたように茉子ちゃんは違うと言う。それを大和さんが止めた。
「茉子ちゃん無駄だよ。誰からなんて叶ちゃんにはお見通しだ」
二人は切なそうに私を見てるのはわかったけど、もう溢れてくる涙は止められなかった。