極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
大泣きした私は、よせばいいのにそのまま茉子ちゃんとお茶のお稽古に向かった。
私の髪にはあのかんざしが揺れる。今日の水色のお着物にぴったりだった。
お茶の先生は私の腫れて真っ赤になった目を見てギョッとしてた。
でもさすがお茶の先生。お茶は心に波風立てずに静かな心で点てるのが基本。
何も聞かず、何も言わず、私を茶室へと通してくれた。
平静に心を静めて先生の点てるお茶に集中したけど、私がお茶を入れてそれを飲んだ流星さんがふっと優しく笑った時の事を思い出してつい涙が浮かぶ。
こんな感傷的になって何をしてるんだろうって思う。離れるとはいえ、私は高槻家本家に行くのだから流星さんに二度と会えないわけじゃないのに。
でもきっと、流星さんはもうあの笑顔を私に向けてくれないのだろう。私からも必要以上に近付くことはもうできない。流星さんが奥様を迎えたらやっぱり私は仲睦まじい二人を見るのは辛い。
私の髪にはあのかんざしが揺れる。今日の水色のお着物にぴったりだった。
お茶の先生は私の腫れて真っ赤になった目を見てギョッとしてた。
でもさすがお茶の先生。お茶は心に波風立てずに静かな心で点てるのが基本。
何も聞かず、何も言わず、私を茶室へと通してくれた。
平静に心を静めて先生の点てるお茶に集中したけど、私がお茶を入れてそれを飲んだ流星さんがふっと優しく笑った時の事を思い出してつい涙が浮かぶ。
こんな感傷的になって何をしてるんだろうって思う。離れるとはいえ、私は高槻家本家に行くのだから流星さんに二度と会えないわけじゃないのに。
でもきっと、流星さんはもうあの笑顔を私に向けてくれないのだろう。私からも必要以上に近付くことはもうできない。流星さんが奥様を迎えたらやっぱり私は仲睦まじい二人を見るのは辛い。