極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
集中が切れて物思いにふけってるとお茶と共に出されたお菓子にふと我に返る。
それは見ただけでわかるあづま堂の上生菓子。
今が花盛りの紫陽花を模した初夏らしい逸品だった。
それを見て、あの夜の斗真さんを思い出す。
あれ以来気まずくて斗真さんには会っていない。真剣に想いを伝えてくれたのに私はそれに応えることが出来ず曖昧なまま。引越の挨拶もせずに去ろうとする自分が情けないと思う。
お菓子を手に取り綺麗なお菓子をじっくりと見た。薄紫のそぼろが乗った繊細で可愛らしい紫陽花はきっと斗真さんの作ったものだろう。心の中で斗真さんに話しかけながらそのお菓子を口にした。
斗真さん、こんな私を好きになってくれてありがとうございます。でも、ごめんなさい。
心の整理がついたとしても斗真さんのところには行けません。私はきっと一生流星さんしか想うことが出来ないんです…。
甘くてほろっと溶けていく餡が美味しくて優しい斗真さんを思うと泣けてきた。
申し訳なくて情けなくてぼろぼろと涙を流していると、周りの生徒さんたちがどうしたのかと心配そうに見てくる。けど、私は涙を止められなかった。
それは見ただけでわかるあづま堂の上生菓子。
今が花盛りの紫陽花を模した初夏らしい逸品だった。
それを見て、あの夜の斗真さんを思い出す。
あれ以来気まずくて斗真さんには会っていない。真剣に想いを伝えてくれたのに私はそれに応えることが出来ず曖昧なまま。引越の挨拶もせずに去ろうとする自分が情けないと思う。
お菓子を手に取り綺麗なお菓子をじっくりと見た。薄紫のそぼろが乗った繊細で可愛らしい紫陽花はきっと斗真さんの作ったものだろう。心の中で斗真さんに話しかけながらそのお菓子を口にした。
斗真さん、こんな私を好きになってくれてありがとうございます。でも、ごめんなさい。
心の整理がついたとしても斗真さんのところには行けません。私はきっと一生流星さんしか想うことが出来ないんです…。
甘くてほろっと溶けていく餡が美味しくて優しい斗真さんを思うと泣けてきた。
申し訳なくて情けなくてぼろぼろと涙を流していると、周りの生徒さんたちがどうしたのかと心配そうに見てくる。けど、私は涙を止められなかった。