あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~
先輩にとって、私はなんだろう・・・

そんなことを考えながら私は夕飯をつくり、先にシャワーを浴びて先輩の帰りを待った。



「・・・ん?」
心地よい揺れに目を開けると先輩が私を抱き上げてベッドへ運んでくれているところだった。
「ごめんなさい。眠っちゃった。」
「いや。連絡もしないでごめんな遅くなった。」
そう言いながら私をベッドに降ろす先輩。私は首を横に振った。
「片づけ。進んだか?」
「はい。フロアの物はだいたい片づけが終わって薬品庫も、昨日だいぶやっていたみたいで、もうすぐ終わります。営業先の状況確認はまだまだ終わらなくて。連絡がつかないところは明日手分けして訪問することになりました。」
「そっか。お疲れ。大変だっただろ。」
先輩が私の頭を撫でる。そんな先輩の方が私よりも疲れた顔をしていた。
「先輩は?研究チーム初日。どうでした?」
「・・・疲れた。でも充実してたよ。」
そういう先輩の目が輝いていることに私はすぐに気が付いた。
< 303 / 494 >

この作品をシェア

pagetop