あなたの隣～憧れ先輩と営業外回りペアになりました～

先輩がどうしてこのタイミングで指輪をくれたのかすぐにわかった。
急に研究チームに行くことになって離れた距離。私が寂しがっているのをわかってくれて考えてくれていたんだ。

前に部署の移動の話が出た時。煮詰まってしまったキムチ鍋を二人で食べた日から先輩なりにいろいろと私のことを考えていてくれたんだ・・・


「泣くから」
私の言葉に先輩は「ばか。泣くほどのもんじゃないだろ」と笑った。

「いつか左手に指輪をはめたい。でも、焦らないで時間をかけたいんだ。」
「・・・」
「って言っても耐えられなくて一緒に暮らしたいとか言ってんだけどな。」
「うれしいです。」

先輩はちゃんと私のことを考えてくれている。
今の私のことだけじゃなく、将来のことまで考えてくれている。

その気持ちがうれしいのと同時に、私は恥ずかしかった・・・