あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~
私は運ばれてきたオムライスの味も分からないまま食事を済ませて仕事に戻った。

がむしゃらに仕事をこなす。

私の居場所。
先輩が作ってくれた私の居場所。

私だってここで頑張ってる・・・・
がんばってきた・・・
これからだって私はここで頑張るんだ・・・

やるせない思いでふとフロアのボードを見る。

私の名前の上にある先輩の名前。
『退』になったままの札・・・

小さくため息をついてから私はもう一度机の仕事を片付け始めた。
< 314 / 494 >

この作品をシェア

pagetop