あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~
「須藤」
私は名前を呼ばれて振り返った。
そこには先輩が立っていた。

「え?」
突然の先輩の登場に驚く私。
「もうすぐ新年だぞ?」
「え?!」
気づかないうちにフロアには私しかいなかった。
「ごめんなさい」
「俺が来なかったらここで年越しする予定だったのか?」
「・・・気づかなくて。」
「そんなに仕事たまってんのか?」
先輩が私のデスクを覗き込む。
「大丈夫です。」
そう言って私はデスクの上の書類の山を先輩に見られないようにした。
「隠しても俺のパスでログインすれば、2月まではお前のデータは見れるんだよ。」
「え!?」
そう言って先輩は自分のデスクの上の書類を片付け始めた。
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