あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~
まだ熱の高い私は眠気に襲われて、気が付くと先輩のマンションの部屋だった。
意識を失うように眠っていたらしい・・・
寝室のベッドで眠る私の横には先輩が座って本を読んでいた。

ちらりと視線を向けると難しそうな本の名前。薬学に関する新しい本を真剣に見ている先輩。
眉間にしわが寄っている・・・

目覚めた私に気が付かないくらい先輩は真剣だった。


そんな先輩の横顔を見て私は先輩の話を思い出した。

先輩のお父さんが薬のアナフィラキシーで亡くなってから先輩がずっと追って来た夢。

夢の話を聞いたとき、私は夢を追う先輩を全力で応援しようと決めていた。



先輩を想うあまり、自分が自分の感情だけで先輩に向き合っていたことに気が付いた。

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