あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~
こんなやりとりすら温かい。

前に来た時とは全く違っている。

私たちはそのあと、カンタ君のショーを観た。

「あれは芸だな。やる気のないように見せてたんだな。」
「うん」
「それはそれですごい芸だよな」
「うん」
今日もカンタ君はやる気ないモードを出していて観客の注目を集めていた。
「かわいかった」
「あぁ。」
ショーの会場から出ると前にストラップを買ってもらったショップがあった。
「ぬいぐるみでも買うか?クッションとか?」
先輩の言葉に私は首を横に振る。
「いらない?」
「うん。」
「そっか」

先輩との思い出の物がこれ以上増えるとつらくなる。
私は先輩の言葉に首を横に振っていた。
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