あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~
大きな口で頬を膨らませておいしそうに食べてくれる先輩に私もうれしくなる。
そんな先輩を見ているだけでお腹がいっぱいになっていくように感じた。

「あーもう食べられない。」
「休憩しよう?」
「そうだな。ちょっとのんびりしよう。」
「うん」
私たちは少し場所を移動して巨大水槽の前にあるベンチに座った。
そこに二人で並んで水槽の中を泳ぐ魚を見る。
座っていても私たちは手をつないだままにしていた。

「きれい・・・」
「あぁ。いろんな魚がいるな。」
「うん・・・」
思わず見とれている私の顔を先輩がじっと見つめた。

「ん?」
私が先輩の方を見て声をかける。
すると先輩が不意打ちで私にキスをした。
たくさん人がいるのに。
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