あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~
『年末。忙しすぎる。俺も知佳もげっそり。知佳、痩せたな絶対に。でもクリスマス一緒に過ごすっていう目標があると乗り切れそうな気がする。あー、こんな時に面倒な案件持ってくんじゃねー。』

『知佳の両親の話を聞く。知らなかった。俺たち知らないことがかなり多い。知れることで知佳をもっと支えられる気がする。でも、知佳の抱えているものを知ると心配になる。苦しくなる。こいつ一人で自分の中にでっかいことを抱えすぎる。俺が知佳の重荷にならないようにしたい。支える側であり続けたい。知佳、なんでも言えよ。言ってほしい。知佳に合鍵を渡した。研究チームに提出した新薬の論文が高評価。不安な思いを少しでも減らしたくて、一緒にいたいって伝えた。知佳は23歳。まだまだ人生これから。俺だって26歳。社会ではまだまだひよこ。ひよこが、まだ孵化したばかりのひよこを支えられるか?何も考えなければ今すぐにでも結婚してほしいって言いたい。でも、ダメだよな。そんなの独りよがりだ。』

『大きな地震。知佳と離れている時間にちょうど地震が来た。怖かった。離れるってこういうことかと実感。ライフライン無事だったのが幸い。知佳の動揺が大きい。ちゃんと守るから安心してほしい。』

『知佳の両親に会う。せっかくご両親に会ったのに”結婚”という言葉は無責任すぎて言えなかった。一緒に暮らすことを許してもらう。』
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