きみとずぅっと一緒にいたいよ。
え?

「校長に言ったら絶対反対するだろ?危ないって。でも、その男は、すごく会いたそうってゆうか、なんか必死ってゆうか。」

「でも、あたし知らない人だよ?人違いかもだし、」

あたしは、会いたくない。なんか危なそうだし。

「教師がこんなこと言ったらいかんのかもしれんけど、会ってみよ?俺ももしものときためについていくけん。」

「えー、でも・・・」

「お前が、イヤってゆうならもうええけど。」

「じゃぁ会ってみる。」

このときのあたしは、ただの好奇心だった。

でも、まさかこんなことになるなんて。

「オッケー。あ、今日お前居残りやろ?それ終わったら連れてってあげるわ。」

「はーい。」

職員室から出た。

そこには、

「渡辺君!?」

「よっ」

「なんでおるん?」

「先生となに話してたん?」

あたしは話すかどうか迷った。

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