【短】チョコプリンセス〜甘い甘い誘惑に勝てはしない〜
第一、楽斗は私のことをどう思っているのか……。
好き?
嫌い?
それとも、その間…?
私は出来れば、この微妙な関係を壊して、もっともっと楽斗に近付きたい。
でも。
そんな願いはまだ、この口唇からこぼす自信がなかった。
「愛咲ちゃん、呼び出しされてるよ?」
「…ぬぁー…行きたくないっ」
「そりゃそうだね…」
同情するように言うくせに、楽斗はほら言っといで、と私を促すんだ。
だから、私はガバッと立ち上がって、
「速攻で終わらせてくる!」
と宣言した。