【女の事件】黒煙のレクイエム
第22話
その日の夜のことであった。
ごんぞうの家のダイニングテーブルには、ごんぞうの両親とごんぞうとしゅうさくのお嫁さんが座っていた。
テーブルの上には、ごまあえサラダなど栄養のバランスが整っている料理が置かれていたが、近所の家のお残りばかりであった。
ごんぞうの父親とごんぞうはイライラしながら柱の時計を見つめていた。
しゅうさくのお嫁さんが出産に備えて体を大切にしないといけない時期なのに刺激物や塩分濃度がめちゃめちゃ高い食べ物ばかりを口にしていたので、しゅうさくに対してより厳しい口調で怒らなければ言うことを聞かない…とごんぞうの父親とごんぞうが怒っていた。
ごんぞうの父親は、イライラしながら自衛隊の兵庫地協の大きめの封筒を持ちながらイライラしていた。
ごんぞうの父親は、ごんぞうの立ち振舞いや自分勝手な態度には対処できないから、陸上自衛隊に入隊をさせて鍛えなおして来いと怒鳴り散らすしかないと思っていたので、怒りが噴出する一歩手前まで来ていた。
そんな中で、しゅうさくが夜8時55分頃に家に帰ってきた。
遅い時間に家に帰ってきたしゅうさくに対して、まっさきに怒ってきたのはごんぞうであった。
「しゅうさく!!」
ごんぞうは、ワーッとなってしゅうさくを思い切り突き飛ばした後、こぶしをふりあげて『オドレはどこのどこまでボンクラなんだ!?』と思い切り怒鳴り散らして暴れようとしていたので、ごんぞうの母親があわてて止めに入った。
「ごんぞうやめて!!今はおとーさんとおかーさんは気持ちがしんどいからそんなに怒鳴らないでよ!!」
「だから何や言うのだ!?オドレしゅうさく!!」
ごんぞうの父親は、平手打ちでテーブルを叩いた後に強烈な叫び声をあげた。
「ごんぞう!!やめんか!!しゅうさく!!そこへ座れ!!」
「何やおんぼろオヤジ!!もういっぺん言うてみろ!!」
「座れと言った座れ!!」
「座れだと!!オラ!!もういっぺん言ってみろ!!ぶっ殺してやる!!」
その時であった。
「オドレしゅうさく!!」
ごんぞうは、グーでしゅうさくの顔を思い切り殴った。
「アニキ!!よくも殴ったな!!」
しゅうさくは、ごんぞうの顔を2回殴った後にワーッとなって金属バットを持って向かって来た。
ごんぞうの父親は、しゅうさくに対して小皿を思い切り投げつけてからこう言うた。
「出て行け!!オドレみたいなプータローはこの家から出て行け!!」
「ああ出て行くよ…オドレが原因でオレはダメな子になったのだよ!!オドレみたいなオヤジの子に生まれたことが原因だからこうなったのだ!!」
「何だと!?」
「おとーさんやめて!!しゅうさく!!おとーさんに何てことを言うのよ!!おとーさんにあやまりなさい!!」
「何や!!あやまれだと!!あやまるのはオドレの方や!?」
「しゅうさく!!」
「オドレがオヤジの浮気を黙認していたからこんなおんぼろオヤジの子に生まれてきたんだ!!オレはあんたらのことを一生うらみ通すからな!!」
しゅうさくは、思い切り怒鳴りちらしてごんぞうの父親にテレビのリモコンを投げつけた後、ワーッと大声を張り上げて泣きながら家を出て行った。
しゅうさくが泣きながら家出をした時であった。
アタシは、阪神大物駅の近くにあるマンスリーアパートの部屋にいて眠っていた。
深夜11時を過ぎた頃、テーブルの上に置かれている赤茶色のバッグの中に入っているスマホが鳴ったので、アタシは目をさました。
ピンク色のブラジャー・ショーツ姿でほがそ(ぐちゃぐちゃ)の髪の毛のアタシは、赤茶色のバッグの中からスマホを取り出して電話に出た。
電話は深江さんからであった。
「もしもし…深江さん…しゅうさく…知らないわよ…と言うよりも…ごんぞうにもうひとり弟おったかしら…あのね深江さん!!アタシはごんぞうの家とは離縁したのよ!!離縁した家のきょうだいの家出のことなんかは知らへんけん!!もういいでしょ…アタシは眠いのだから寝かせてよ!!」
(ガチャッ…)
アタシは、電話を切ってバッグの中にスマホを入れた後、台所へ行った。
アタシは、冷蔵庫の中からペプシコーラの350ミリリットル缶を取り出した後、フタをあけてごくごくとのみほして、大きくため息をついてからこう思っていた。
おかしいわね…
ごんぞうのきょうだいは、男ばかり3人だと思ってはったけど…
まさか…
もうひとりきょうだいがおったなんて…
ウソでしょ…
そんなんウソでしょ…
アタシは、何度も繰り返してつぶやきながら不安を打ち消そうとしていたが、気持ちがもやもやとしていた。
深江さんは…
アタシがごんぞうの家と離縁をしたと言うのに…
何でアタシにしゅうさくのことを聞いたりするのかしら…
分からないわ…
アタシは、キーッとなって右手でほがそ(ぐちゃぐちゃ)の髪の毛を思い切りかきむしっていた。
ごんぞうの家のダイニングテーブルには、ごんぞうの両親とごんぞうとしゅうさくのお嫁さんが座っていた。
テーブルの上には、ごまあえサラダなど栄養のバランスが整っている料理が置かれていたが、近所の家のお残りばかりであった。
ごんぞうの父親とごんぞうはイライラしながら柱の時計を見つめていた。
しゅうさくのお嫁さんが出産に備えて体を大切にしないといけない時期なのに刺激物や塩分濃度がめちゃめちゃ高い食べ物ばかりを口にしていたので、しゅうさくに対してより厳しい口調で怒らなければ言うことを聞かない…とごんぞうの父親とごんぞうが怒っていた。
ごんぞうの父親は、イライラしながら自衛隊の兵庫地協の大きめの封筒を持ちながらイライラしていた。
ごんぞうの父親は、ごんぞうの立ち振舞いや自分勝手な態度には対処できないから、陸上自衛隊に入隊をさせて鍛えなおして来いと怒鳴り散らすしかないと思っていたので、怒りが噴出する一歩手前まで来ていた。
そんな中で、しゅうさくが夜8時55分頃に家に帰ってきた。
遅い時間に家に帰ってきたしゅうさくに対して、まっさきに怒ってきたのはごんぞうであった。
「しゅうさく!!」
ごんぞうは、ワーッとなってしゅうさくを思い切り突き飛ばした後、こぶしをふりあげて『オドレはどこのどこまでボンクラなんだ!?』と思い切り怒鳴り散らして暴れようとしていたので、ごんぞうの母親があわてて止めに入った。
「ごんぞうやめて!!今はおとーさんとおかーさんは気持ちがしんどいからそんなに怒鳴らないでよ!!」
「だから何や言うのだ!?オドレしゅうさく!!」
ごんぞうの父親は、平手打ちでテーブルを叩いた後に強烈な叫び声をあげた。
「ごんぞう!!やめんか!!しゅうさく!!そこへ座れ!!」
「何やおんぼろオヤジ!!もういっぺん言うてみろ!!」
「座れと言った座れ!!」
「座れだと!!オラ!!もういっぺん言ってみろ!!ぶっ殺してやる!!」
その時であった。
「オドレしゅうさく!!」
ごんぞうは、グーでしゅうさくの顔を思い切り殴った。
「アニキ!!よくも殴ったな!!」
しゅうさくは、ごんぞうの顔を2回殴った後にワーッとなって金属バットを持って向かって来た。
ごんぞうの父親は、しゅうさくに対して小皿を思い切り投げつけてからこう言うた。
「出て行け!!オドレみたいなプータローはこの家から出て行け!!」
「ああ出て行くよ…オドレが原因でオレはダメな子になったのだよ!!オドレみたいなオヤジの子に生まれたことが原因だからこうなったのだ!!」
「何だと!?」
「おとーさんやめて!!しゅうさく!!おとーさんに何てことを言うのよ!!おとーさんにあやまりなさい!!」
「何や!!あやまれだと!!あやまるのはオドレの方や!?」
「しゅうさく!!」
「オドレがオヤジの浮気を黙認していたからこんなおんぼろオヤジの子に生まれてきたんだ!!オレはあんたらのことを一生うらみ通すからな!!」
しゅうさくは、思い切り怒鳴りちらしてごんぞうの父親にテレビのリモコンを投げつけた後、ワーッと大声を張り上げて泣きながら家を出て行った。
しゅうさくが泣きながら家出をした時であった。
アタシは、阪神大物駅の近くにあるマンスリーアパートの部屋にいて眠っていた。
深夜11時を過ぎた頃、テーブルの上に置かれている赤茶色のバッグの中に入っているスマホが鳴ったので、アタシは目をさました。
ピンク色のブラジャー・ショーツ姿でほがそ(ぐちゃぐちゃ)の髪の毛のアタシは、赤茶色のバッグの中からスマホを取り出して電話に出た。
電話は深江さんからであった。
「もしもし…深江さん…しゅうさく…知らないわよ…と言うよりも…ごんぞうにもうひとり弟おったかしら…あのね深江さん!!アタシはごんぞうの家とは離縁したのよ!!離縁した家のきょうだいの家出のことなんかは知らへんけん!!もういいでしょ…アタシは眠いのだから寝かせてよ!!」
(ガチャッ…)
アタシは、電話を切ってバッグの中にスマホを入れた後、台所へ行った。
アタシは、冷蔵庫の中からペプシコーラの350ミリリットル缶を取り出した後、フタをあけてごくごくとのみほして、大きくため息をついてからこう思っていた。
おかしいわね…
ごんぞうのきょうだいは、男ばかり3人だと思ってはったけど…
まさか…
もうひとりきょうだいがおったなんて…
ウソでしょ…
そんなんウソでしょ…
アタシは、何度も繰り返してつぶやきながら不安を打ち消そうとしていたが、気持ちがもやもやとしていた。
深江さんは…
アタシがごんぞうの家と離縁をしたと言うのに…
何でアタシにしゅうさくのことを聞いたりするのかしら…
分からないわ…
アタシは、キーッとなって右手でほがそ(ぐちゃぐちゃ)の髪の毛を思い切りかきむしっていた。