ripe不機嫌な俺様彼氏のご寵愛
1本背負、俺は駐車場のセメント畳にボカッと叩き落とされた!

ピョピョピョ頭の上をヒョコがグールグル!
「うっそーだろぉ‼」



「オバサンだからってなめんなよ
こちとら名前張った時期だって
あんだからね!
あんたも族あがりなら根性見せろ‼」

うぐぐぐぐ
(族、なぜそれを知っているんだ
よ。)



WWWせ、背中が痛いイタイ!
余りの痛さに動けなかった。
あんな痩せた体の何処にこんな力があんだよ﹏Www


「親父?親父から聞いたのか?」


「はァ! あんたのお父さんはチクったりしないわよ!
あんた見てたら分かるから、しかも良くこの会社入れたわね!
ソッチの方が疑問!!だわよ。
ってかアンタの父親誰よ‼」




「だっ﹏誰でもいいだろ‼
知らねーよ‼」


「頭冷やしたら来なさい!」

彼女は赤いパンプスを履き黒いスーツ
に、軽いウエーブのかかった栗色の髪を揺らしながら赤い唇でニタリとして颯爽と歩いて消えた。


「ふ﹏っ‼何者だ‼」

俺は又コンクリートの上にバタッとたおれていた。
ババアに投げられたショックと
背中を打った痛さで動けなかった。

「だ・・・大丈夫?」


ん?


丸い顔をしたぽっちゃり系の
可愛らしい子が覗き混んできた。

「誰?」

ゆるふわパーマで腰までの髪
クリクリお目目のぽってりとした唇

《ウワッ‼ マジタイプ》
と心ではドストライク!の彼女に
いつもの癖がでる。



「君、見てた?・・・の!
バカにしにきたのか?アレ

プププ
ちなみに体重どんだけ?
足まるくない?」


彼女は、俺の言葉に
びっくりしていて・・・


初対面なのに口が勝手に動いた
照れ隠しなだけだがもっと言いようがあった・・・だろうに‼
と彼女を睨みつけながら後悔した
後に引けない

「たァ、体重はぁー、
言えない‼」


彼女は、近くにあった自販機に走りアツアツのブラック珈琲を差し出して来た。
俺の好きな、いつも飲んでる
ブラックコーヒー

好きなメーカーの・・・
よく知ってるな!俺はこのコーヒー
しか飲まない。

「おおー、気がきくじゃん。
ありがと‼」

左手を見ると甘そうな、
砂糖たっぷりミルクティーを
握っていたから
「ほらほらー
ぽっちゃり系の好きそーな飲み物
だな‼ハァーハッハッハッハハッハッハッハ!!
またまたデブるぞ!
ん﹏70㌔」
ブンブン


「じゃぁ﹏85㌔」
ブンブン

「そっか‼75㌔‼」
彼女は顔を赤くして、
「?5?㌔ーー‼バタバタバタバタ」
と走って行った。

俺はブラック珈琲をプチッと空けて

「なんだ、太ってないじゃん。

はぁ〜
嫌われた・・・よな‼

と頭をかいた。



「可愛いかったなー!」



背広をパンパンと叩いて副社長室へと足を向けた。

部署に帰ると大仏恋子部長が
顎でクイクイ

俺は彼女の後ろをついて行き
エレベーターに乗り30階から
1階へ降ろされた。

吹き抜けを抜け会社の入口に立たされ
1日中頭を下げさせられた。

(これってパワハラか?
いやいや彼女も1日頭を俺と下げて いた。違うか?躾か?)



午後5時になると部長は、一日の
流れを教えてきた、お客様取引先で頭を下げる事で得る物があるのよ。
と又長い説教をかましてきた。



貴方はもう、社会人なの‼
世の中にルールがなければどうなる?
守らないとどうなる!

同じ様に会社にもルールがある‼
1人みだせば会社全体がそう見られる。
信用を無くすのよ。
見なさい社員1人1人生活があるのよ

副社長の秘書なら副社長と同じレベルで見られる。
副社長は会社のリーダよ
連れ立って歩く貴方も同じに見られるそこは、肝に命じなさい。



厳しい口調ではあったが、的を
得ていた。

「すみませんでした。」

俺はこの部長には叶わない
そう思った。

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