ripe不機嫌な俺様彼氏のご寵愛



依織は腰まであった髪を肩下
まで切った。


奏月の大好きな髪、この髪を
奏月は何度も触りながら
触れ合った。

ドライヤーをかけるのも譲らない。
変なフェチと思いながらも
髪は洗うのも奏月、依織は
座って待つだけ



楽チンな思いをしていたんだな‼

この長い髪を梳きながら
ムラムラ来るのが楽しみとか、
意味わからない事を
言っていた。

男にしか分からない、楽しみ?

「イヤイヤイヤ奏月限定でしょ。」
と言っては笑いあった。
つい1ヶ月前迄の幸せ💞

くずれた過去は、なくなった
私の髪の毛と一緒。

パサパサ・・・パサと落ちたクルクルカールの奏月自慢の巻き髪は
もうゴミになった。
奏月の大事な髪の毛・・・
ザマー奏月の大事な髪、
捨ててやった。



ミデアムヘァになった髪は凄く
軽くシャンプーもアッという間に
終わる。奏月を思い出させる
物はなるべく捨ててしまいたい。

まだ依織の指には奏月がさして
くれたままの指輪がある。

これを外したいけど外したくない。
微妙な女心が依織の決心を
鈍らせる。


髪を切ってみんな
「振られたか?」
「どーした?」
なんて言ってたけど1週間も
したら普通になっていた。


「見てみてみて依織
経済誌、副社長が出てるわよ
ってかここ見て‼」

副社長のゴルフの写真の後ろには
ゴルフウエアを着た奏月が
女の人と顔を向け合い笑っていた。

「あーこの女、宮慶財閥のムスメ‼」
奈緒が どこから来たのかヒョッコリ〇ン 並にひょっこり顔を出して頷く‼



「もう、彼女気取りね
ムカつく‼」


「あーこんな女がコワイ、
清純派に見せて男狙いよ!
こんな女のやり方はね
男がなびくまで遠回しに、回り
からグイグイせめてくるのよ、」

キャーコワーイ
女の子特有のやっかみか
何処そこまで思いつく?雑誌に二人で顔を出すとツッコミたくなるからか?、然し
同時に、やはり奏月はモテて
いたんだと実感する。

奏月と交際を明らかにしていたら
会社の子全員に滅茶苦茶ある事無いこと自分も言われたりしていたんだと確信した。
そして今頃は・・・こうだ.。oOヤバ

「聞いた聞いた、総務課のあの子
山岡さんに振られたってよー」

「エ、アハハハザマーよねぇ」

「そりゃお嬢様とは
ツキとスッポンポーンよ、
イラネ!!⌒゚ポィされて当然‼」


「生意気なんだよねー嫌い」
‍\\ꐕ ꐕ ꐕ////.。oO.。oOてな事に
なっていたんじゃ﹏•﹏•๑ブルブル

特に狙いを奏月1人に絞っていた
山田先輩はもう馬鹿呼ばわりされて良い笑いものになっていた。

もう奏月には、かかわらない‼
ってかアッチだってそう思ってる
よね。


土曜日の朝快晴
9月に入ってセミの声は大人しく
なったけどまだまだ暑い。


依織はエレベーターを使わず
階段を使っているせいか
少し健康的に痩せてますます
可愛らしくなった。

前も告白は受けていたけど
一線を越える怖さがあって
年齢イコール彼氏居ない歴だった。
奏月に会うまでは・・・。


「彼氏は面倒臭いから
まだ1人がいい。
30超えたら考えよう。」
依織はホンワカとそんな事を
思う。付き合うなんて
10年早いイヤイヤ懲り懲り。

彼氏いる噂が御局様の口から
漏れて以来告白される事は
なくなった。


折角の土曜日、依織は
ノートパソコンを買いに街にでた。
いつもなら40分の道のりを電車に乗るが、大型電気店に行くには
バスが都合がいい。

予算を決めて可愛いのがいいな‼
そうこう考えていると目的地に
着いた。

歩道を歩いていると超高級家具屋
さんを発見した。
目の保養の為入店。

「奏月さ〜ん︎💕︎こんなテーブル
どうかしら❤」
なんか弾んだ声に振り向くと奏月とお嬢様がイチャコラ
衣織は自然とダンボの耳になる𓃰⋆⋆

「茅乃、ちょっとデカくない?」

「ン〜そう、いいと思うけど」

「イヤイヤイヤあの部屋にはン〜‼
茅乃がいいならいいか‼」


『あー、もう新居決まったんだ
って事は結婚も決まったんだ・・・』

2人で買い物する姿はもう新婚さん。
中々可愛い人だね。』


そんなことを思って知らず知らず
じー( ⚭-⚭)っと見ていた。

振り返った奏月と目が合った。



━━👁️‍🗨️ 👁️‍🗨️ ━━━バチン
━━━👁️‍🗨️ 👁️‍🗨️ バチン




「あ💦・・・💦(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…」
偶然だね・・・
おじゃましちゃったかな?」
ꉂꉂアハハハハハ

「✋じゃそう言う事で」

依織はカチコチカチコチ体を
強ばらせ外に出た。

「依織、待て‼」

「な、なんですか?」
奏月は依織の腕を掴んで何か
言いたげにしていた。


「あのー、彼女見てるよ
いいの!駄目でしよ?」



ピッと力を入れてキッと睨みつけ
手を振り切り走って逃げた。


奏月も追いかけてきたが前の依織
じゃない‼
毎日階段で鍛えた足は前より
かなり早くなっていた。
奏月の記憶では
ポッチャリ、ポテポテの可愛い
依織のハズ!!

「依織、依織待て‼」



かなりの時間依織を追いかけた。
逃げ足が速い。

あんなにモッタモタ走っていたのに?
いっの間に・・・
依織を見失いない元来た道を帰る。

茅乃は帰ったと思ったが
まだ家具屋にいて俺を待って
いてくれた。


「ごめん茅乃、今日は帰るよ。」
茅乃は急に元気がなくなった奏月を
見て、

「あの方が奏月さんの片思いの
お相手?何処のお嬢さん?」

「いや、普通の家庭と思うよ。」

「そう?」

「お幾つなの?」

「俺らとタメだけど?」

「どこの大学を出ていらっしゃ
るの?」

「え‼ 知らないよ。なんで?」

「わたくしと同じ大学かも
って思ったの‼」

茅乃はサラサラストレートの
ロングの髪をゆらしながら
奏月にかなり近くなっていた。
奈緒の言う通り中々の
強かな女かもしれない。

「今日、奏月さんのマンション
行っても
いい?」

「え‼」

奏月はビックリした顔を茅乃に
向けた。

「やきも・・・ち、かな、ダメ?」
甘く誘ってくる。

「え‼ ・・・それって‼」

「いいの!付き合って欲しいなんて 言わないよ・・・ねえ、ダメ?
慰めてあげたいだけよ」


「いやいやハハハハハ駄目だろ、
今日は会長の家のテーブルを
買いに行くように会長に言われたから来たんだ。

若い人が選んだ方がセンスある
って言われたし、まさか茅乃が
一緒なんて聞いてなかったし、」



あのゴルフ以来茅乃とは会う機会
が増えてそれなりの友人関係を
保っていた。

じゃ俺は帰るよ。
テキトーにさっきので手を打つから家具屋には、話して帰る
お得意様だから配達してもらうよ。」


「え💦そんな〜
お茶も飲まないの?」


「ゴメン、急用なんだ✋じゃ
タクシーを呼んでもらうから」


「 待って・・・💦」
う・・・何よ‼ あんな小娘の何処が
いいの?奏月は私と結婚するのよ。

宮慶財閥の跡取り婿よ、
父が選んで私が気に入ったんだから奏月は特別なのよ
渡してたまるか😠💥💢💥

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大好きな女優さんが映画の中で
言っていたと聞いた。
教科書では教えてくれない教え‼
何とかモノにする方法を探さねば、
女は色気で勝負よ。
((( ̄へ ̄井) フンッ!!
負ける気せんワ















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