ripe不機嫌な俺様彼氏のご寵愛



夕方になった頃副社長から
電話が鳴った。

近くの料亭に居るとの事、依織を
連れて料亭に向かうと

いかにも上流階級が使いそうな
歴史を感じさせる建物で
庭も日本庭園がドーンと京都感を
表にだしている。


女将さんは白髪の綺麗な70代の
着物の似合う、優しい微笑みを
立てる女性だった。

さすが京都‼柔らかい会話が流れ
安らぎを与えてくれた。
ビクビクと怯えていた依織の表情も
落ち着いてきた。
部屋に案内され女将さんの
後をついて行く。


そこには大仏部長と副社長がいた。


俺の影で小さくなった依織は

「こんな大事にしてしまって
申し訳ありません。
何と言っていいのか・・・💦
一社員の私なんかの為に・・・💦」



するとキリッとしていた部長が

「何言ってるの、大変だったわね・・・
怖かったでしょう。
山岡が早く気づいて
良かった‼
同じ年頃の娘がいるから
他人事じゃないわよ。」

そう部長には、2人の娘さんがいる部長に似て美人さんらしい。
社内の噂だ!

それを聞いた依織は少しホッとした顔を見せた。


「じゃ、君達の旅行を知っている
のは、俺達と祖父だけなんだな‼」

「はい、社内恋愛なので
他の連中は知りません。
部署も依織とは違うし・・・」

「誰かに聞かれた?とかは?」

「分かりませんが、多分
聞かれた覚えはありません。
ラインのやり取りしかしてないし」

「物騒よね。」

副社長も「確かに・・・」と頷きながら

「何か恨まれるような
ことは?」

副社長が依織を見つめ聞いてきたが依織はブンブンと首を振った。

4人は黙り込み食事する箸の音だけが静かに響いた。


そしてその夜ホテルに部屋を取った副社長と部長はそれぞれの部屋に消えて行った。

依織が寝静まった夜中、
副社長、部長、俺は又3人で副社長の部屋に集まった。

少しウイスキーを飲みながら
話を進めた。


「依織ちゃんが狙われたって事は
依織ちゃんが邪魔なのよね‼」🥃
部長が目を光らせながら呟く。


「じゃあ、山岡狙いか‼
お前らがくっっくと、まずい奴がいるな‼」🥃


「まさか・・・💦でも
会長が会長の友人の娘と俺の
縁談を持ってこられたんです。」

「まさか・・・💦会長が?」
慶一道は思わず呟く‼

「馬鹿な事言わないで‼
会長はネズミ1匹退治できないの‼
あんなに温厚な会長が
そんな事しないわよ。

副社長は孫でしょっ‼」

大仏部長は副社長をギロと
睨み付けた。

慶一道は慌てながら弁解する。
「いやいや勿論!
だけど祖父経由で漏れたとも
言えるぞ!」

「いやいやいや・・・そんな💦」
会長は誰にでも軽く話すはずが
無いと大仏部長は言い張った。

「でも外国へ連れて行って
どうするつもり?
荷物と一緒に入れるつもりだった
のかしら?、
入国の時バレるわよね?」


「俺🚢船使った事ないから
分からないよ!!」
副社長が呟く!

副社長も奏月も部長も外国に行く時は飛行機✈️を利用する。

「こうなったら、狙われた依織以外皆怪しんでかかる‼
たとへ身内でも‼」

慶一道は声をあげた。

「俺に考えがある。」

副社長、雅楽代慶一道が作戦を
たてた。








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