Ⓒランページ
「ねえ、キミはもう太陽を迎える?」
キミは「うーん、どうしようかな」と迷う。
「実は俺、早く迎えに行かなきゃいけないんだ」
「それは足蹴にするから?」
「そういうこと」
キミは少し困る。せっかくこうして普通に話せるようになったのに、もうここで終わってしまうのかと。それがものすごく惜しく感じた。
「月を送り迎えしたら、あなたはまたここに来るの?」
キミの問いに男は答える。
「きっといるよ。キミは?」
「きっといる」
「じゃあ、きっと安心だ」
「うん、きっと安心」