Ⓒランページ




「ああ、約束するよ。必ず僕があの子を殺す。だから、お願いだ。もう自分を責めるのはやめてくれ」


「……わかった。落ち着く。ごめんね、ケン」


「いいや、僕の方こそ悪かった」


アリスは眠ったようだった。僕は念のためアリスに催眠術を複数重ねてかけた。


そして、床に倒れ込んだ。ひんやりと冷たいフローリングの床。目線の先にキミが脱いだパジャマがあって、右手で掴んで、カーテンに向かって思いっきり投げた。


「どうすれば本当の意味であの子を殺せるんだ……」


わからなくなっていた。僕はキミをどう殺したいのか。


そして、殺したキミを見て、僕はどんな顔をすればいいのか。



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