Ⓒランページ




それから僕はなぜこうなったのかについて考えた。今日はどうも予定が狂っている。狂い過ぎている。


何か大事なことを忘れているような気がする。だから僕は今こんなことになっているんだと思った。でもそれが一体何だったのか思い出そうとしても思い出せない。頭がひどく疲れていた。


もういっそのこと死んでしまいたかった。何もかも捨てて、楽になりたかった。こんな力を持ったせいで、僕はこんなにも疲れている。


でもそれと同時に僕はキミを殺してしまいたかった。キミを許すことなんかできない。そもそもキミだよ、キミ。キミさえいなければ僕はこんなことにならなかったし、アリスだってこんなことにならなかった。


全ての元凶はキミなんだよ、キミ!


だから僕はキミを殺す。一片の肉片も残らないように殺す。


なんて言っておきながら。


僕はキミを殺さなかった。なぜだかわかるかい? 僕はこんなにもキミのことを殺したがってるのに、殺さなかった理由が、キミにはわかるかい?


きっとわからないだろうね。それもそうさ。キミをアリスと同じ目に遭わせるには、キミがアリスにやったことと同じことをしなければならないんだからね。


僕はこの時ひらめいてしまったんだよ。キミがアリスと同じ目に遭う方法をね。


コロコロ計画が狂うけど、それこそ人間味があって面白い。キミはそう思わないかい?







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