Ⓒランページ
世間が新型コロナウイルスで大変な4月20日の早朝。
僕は赤ん坊の声で目が覚めた。
ベッドを見ると、顔を刃物のようなもので切り刻まれた赤ん坊が泣いていた。
玄関に目をやると、ドアが空いていた。僕はすぐにキミだと悟り、スマホを持って、裸足で外に飛び出した。
すると、路地のところでベージュのコートを着た髪の長い女性が一人立っていた。
その女がスマホを耳に当てると、僕の手に持っていたスマホに非通知で着信があり、ベージュのコートの女性から目を離さずに、電話に出た。
「これが、復讐だからね?」