Ⓒランページ




学校に着いて、それからテキトーに同級生と話す。


話題は実にくだらない。


「また追いラインが来てたー」


「もうブロックしちゃえば?」


「それはなんかさすがに可哀そうじゃない? 学校で会った時とか気まずいし」


「まあ、家とか調べられてなんかされても困るよね……」


キミはそんなテキトーでしかし当たり障りのないことを返す。同級生も「そうだよね。ホント困った」と悩みなのか、それともただの自己陶酔なのか、わからないようなことを言う。


あんまり深刻そうじゃない反応に、キミは女子特有の愛想笑いで返す。「私の本当の悩みはあんただよ」と言いたい気持ちをぶち殺す。


ところで。僕はキミに聞きたい。追いラインってなんですか? と。



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