Ⓒランページ
公園は夕焼け。人は夜よりも気持ち多くて、会話の流れを見ると、ああ、小学生かなというような、面白味も噛み合いもないログが流れる。
あの人は来ていないだろうかと辺りを見回すも、やっぱりいない。
仕方がなく、キミはベンチに座る。そして、クローゼットを開いて着替えをする。紫の髪、紫のパジャマ、羽衣……。
「なかなかいい感じ。課金してまでガチャ引いててよかった」
でも、ふと思う。この姿を彼は気付いてくれるだろうかと。
どうして友達申請をしなかったんだろう。できなかったんだ。それに月を迎えたらきっとここにいると言っていた。なら、友達申請、そんなものは必要ない。