Ⓒランページ




僕もパソコンをシャットダウンし、コーラを飲み干してロックをかけ、現実世界に戻る。


現実世界に戻ると、どっと疲れ、ベッドに寝転がった。


「やっぱり長時間は難しいな。もっと端的にコードを書ければいいんだけど……」


白い天井を見つめる。ふと視界に黒いものが動いた。


「くそ。もうそんな時期か……」


殺虫剤を手に黒いものに向けて噴射する。黒いものは地面に落ちてもがく。それを見ていると、何だかゾクゾクした。僕は今まさに命が消える瞬間を見ている。ああ、快感。なんて美しいんだろう。


死骸をトイレに流す。


とりあえず任務は完了。そろそろ掃除をしなければ。必要なものはなんだ? めんどくさい。でもこれは僕自身が望んで、招いたこと。


「とりあえず、女子高生の好きそうなペットでも飼っておくか」


念には念を。だから僕は失敗しない。







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