Ⓒランページ
肉吸いを食べ終え、交互に風呂に入り、それから僕はキミをベッドへ寝かせた。
ここからはキミが知らないことだけど、キミを寝かせたのは紛れもない、この僕だ。
キミは髪を乾かし、トイレに行くとそのまままっすぐベッドに入った。そして僕には何も告げずにスースーと静かな寝息を立てた。もちろん催眠術も使える。それも目を合わせただけで。
キミが寝ると、僕はコンビニへ行き、缶ビールを1本買った。それをリビングチェアに座って開け、一口飲んだ。「あー」という小さな吐息。至福の時間。僕は常々お酒は一人で飲むものだと思っている。誰かと話しながら飲むのもまあ少しはいいけど、やはり静かな夜に一人しみじみ飲むのが好きだ。
缶ビール500ml、半分ほどを嗜んで、寝息を立てるキミの額に手を当てた。そして目を閉じる。キミの脳内にあるロックを一つずつ解除していく。そして現れる部屋。パソコンの電源をつけ、冷蔵庫から瓶コーラを取り出す。栓を机の角で開け、一口飲む。コードを書く。
キミは夢を見る。