隠された日記
部屋を出る前に、後ろから「清水君。」

と少し低めの声で呼び止められた。

「はい。」

有頂天な気持ちを抑え、真面目な顔で社長

に向き合った。

「1つ忠告しておく。気を付けて。」

「それはまた、、どういう意味で?」

「企業競争とは、上になればなるほど、複

雑で、汚くなっていくものだ。」

「、、、、、、、」

「成功の裏の、敗者の存在を忘れてはなら

ない。忍耐強くいるように。」

「、、はい。」

「じゃあ、」

社長はいつもの声の高さに戻った。

「残り僅かだけど、退職するまでは

今まで通り宜しく!」

そう言って、社長は部屋を出ていった。







今思えば、これが最大のフラグだった、、







































































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