2時と3時の妄想話
にじさんじ一番強い奴は誰だ!?選手権
先輩の話はちゃんと聞こう
12月には珍しい、春のような晴れやかな快晴の空の下。にじさんじ総勢約60名のライバーたちが集まっていた。
「あー…えー、これより"にじさんじ一番強い奴は誰だ!?選手権"を開戦したいと思いまーす!」
夢追がマイクを握り、台本をガン見している。少々動揺が見られるのはトーナメントの題名がナンセンスだったからなのだろうか。
「ルールは簡単!相手が降参又は気絶するまでヤり合うこと!完全なころしは違反だからなー!覚えとけよそこら辺の人外ども!!…あと人間は希望の出場となります。一切の責任は負いません。ご了承ください!」
「ねぇねぇ、葛葉」
夢追先輩のルール説明を聞いていると、後ろから声をかけられた。振り向くとそこには髪をひとつにまとめた叶の姿が。
「今回、鈴原るるちゃんも出てるみたいだね」
「あー。それがどーした?アイツ人じゃねぇだろ?」
「え?」
「は?」
鈴原からは魔界特有の匂いがしたし、明らかに人ではないと思っていたが叶はそうではないらしい。
「え、るるちゃん人でしょ?」
「や、だからアレは絶対魔m」
「ゴルァ葛葉ァ!!話を聞けェ!!」
「ウィッス!!!!」
コソコソ話しがバレて夢追先輩に怒られる。てかなんで俺だけ?叶は??
当の本人はなんだか釈然としない様子で大人しく説明を聞いていた。
俺と叶はもやもやした何かを抱えながら開戦宣言を聞く。
「これより!にじさんじトーナメント戦開幕でーーーす!!!!」
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