2時と3時の妄想話
主食は人それぞれですよぅ
ライバーを捕食する微グロ描写がございます。ご注意ください。
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「さてさて!!会場も程よく温まって参りました第5回戦目ェ!!多数のライバーたちの勝者、敗者が決定しましたが、まだまだ出ていないライバーもおります!鈴原るる&夢月ロアVSおりこう!!どちらのチームも相方が人間ですが勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか!!」
「きゃー夢追セリフくっさ〜い」
「緑仙黙れ。……えー、それでは第5回戦目開戦です!」
***
さて、夢追先輩の開戦コールも聞こえたことだし相手の様子を探ろうかと思ったのだが。
「ねぇ、コウ…ロアちゃんなんか怯えてない?」
「…だよな?俺も怯えてるように見える…」
何故か一界の魔王であるロアちゃんが、るるちゃんに対して怯えているのだ。そしてあの怯え方はすごくヒロイン的…じゃなくて尋常じゃない怯え方だ。
「まぁ…とりあえずるるちゃんから叩くか…」
「わかった…なんか引っかかるなぁ…」
もやもやしたままるるちゃんに突っ込んでいくりりむ。とりあえず人間から行けば2対1になる。簡単な方から狩ればこちらは有利になるし、りりむはサキュバスの子供だが父は魔王だという。
詳しいことは知らないけど。
「るるちゃんごめんね?」
にこっと笑うりりむは単純かつ純粋な魔力の塊をるるちゃんに放った。あれをまともに喰らえば普通人間なら良くて気絶する(経験者は語る)。
目にも止まらぬ速さで魔力の塊がるるちゃんに迫り、そして。
「あれ…消え、た?」
突然消失した。るるちゃんに当たる寸前で。
わけも分からず立ち止まってしまったりりむに、るるちゃんはにこっと笑う。
「りりむさん、ごめんね?」
りりむが言った言葉をそのまま返したるるちゃんは、まるで「あーん」してもらうみたいに口を開ける。
「いただきまーす」
「え…っ?」
ばくり、と一口で。食べた。りりむを。るるちゃんが…?
「ご、ごめんなさいなのだ…っ!鈴原は、ヒトではないのだ…化け物だったのだ…!!」
泣きじゃくるロアちゃんに、りりむを欠片も残さず喰らった化け物が振り向いた。
「人聞き悪いですよぅ。私主食が他の人とはちょっとだけ違うだけなのにぃ」
あっでもぉ、と化け物は俺を見る。
「そういえばぁ、ヒトは食べたこと無かったなぁ。生臭くてぇ、コウさんはなんだか食べれそうな気がする!」
戸惑う観客達の声、ロアちゃんの泣き声、控えのライバーや運営陣の叫び声…それに目の前でりりむを食べられたという衝撃で俺の意識はそこで途絶えた。
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「さてさて!!会場も程よく温まって参りました第5回戦目ェ!!多数のライバーたちの勝者、敗者が決定しましたが、まだまだ出ていないライバーもおります!鈴原るる&夢月ロアVSおりこう!!どちらのチームも相方が人間ですが勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか!!」
「きゃー夢追セリフくっさ〜い」
「緑仙黙れ。……えー、それでは第5回戦目開戦です!」
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さて、夢追先輩の開戦コールも聞こえたことだし相手の様子を探ろうかと思ったのだが。
「ねぇ、コウ…ロアちゃんなんか怯えてない?」
「…だよな?俺も怯えてるように見える…」
何故か一界の魔王であるロアちゃんが、るるちゃんに対して怯えているのだ。そしてあの怯え方はすごくヒロイン的…じゃなくて尋常じゃない怯え方だ。
「まぁ…とりあえずるるちゃんから叩くか…」
「わかった…なんか引っかかるなぁ…」
もやもやしたままるるちゃんに突っ込んでいくりりむ。とりあえず人間から行けば2対1になる。簡単な方から狩ればこちらは有利になるし、りりむはサキュバスの子供だが父は魔王だという。
詳しいことは知らないけど。
「るるちゃんごめんね?」
にこっと笑うりりむは単純かつ純粋な魔力の塊をるるちゃんに放った。あれをまともに喰らえば普通人間なら良くて気絶する(経験者は語る)。
目にも止まらぬ速さで魔力の塊がるるちゃんに迫り、そして。
「あれ…消え、た?」
突然消失した。るるちゃんに当たる寸前で。
わけも分からず立ち止まってしまったりりむに、るるちゃんはにこっと笑う。
「りりむさん、ごめんね?」
りりむが言った言葉をそのまま返したるるちゃんは、まるで「あーん」してもらうみたいに口を開ける。
「いただきまーす」
「え…っ?」
ばくり、と一口で。食べた。りりむを。るるちゃんが…?
「ご、ごめんなさいなのだ…っ!鈴原は、ヒトではないのだ…化け物だったのだ…!!」
泣きじゃくるロアちゃんに、りりむを欠片も残さず喰らった化け物が振り向いた。
「人聞き悪いですよぅ。私主食が他の人とはちょっとだけ違うだけなのにぃ」
あっでもぉ、と化け物は俺を見る。
「そういえばぁ、ヒトは食べたこと無かったなぁ。生臭くてぇ、コウさんはなんだか食べれそうな気がする!」
戸惑う観客達の声、ロアちゃんの泣き声、控えのライバーや運営陣の叫び声…それに目の前でりりむを食べられたという衝撃で俺の意識はそこで途絶えた。