2時と3時の妄想話
おいおいおいおいやべぇ事になったなぁ…っ!?
「葛葉!」
「わぁってらァ!!」
叶の呼びかけに応じながら観客席から身を躍らせた。翼を展開させ、気絶したコウへと急降下していく。
「もぉ〜〜葛葉さぁん、るるのご飯なんですってば。邪魔しないでくださ〜〜い!」
コウに手を伸ばした時、ぞくりとした殺気に襲われた。嫌な予感がして思わず後ずさりする。
1歩下がった瞬間、足元スレスレで衝撃波が通った。
「っ!」
「あーあ、外しちゃったぁ」
本当に残念そうな声を出したるるを見やると、背には小さく赤い悪魔の羽が生えていた。
リリムの羽が。
「お前…」
「私ぃ、食べたものをそのまま自分の力にできるんですよ。すごいでしょう?ふふ。大丈夫ですよ、葛葉さんもすぐに食べてあげますから。痛いのは一瞬です!」
「喰われる気はねェから。ここにいるライバー全員でお前を潰す。そしてりりむを返してもらう」
「できるものなら…やってみてください!私を楽しませて!」