至高のショコラマカロンを君に捧ぐ
小さなマカロン達を一列に並べて何がしたいのだろうか?と隣のデスクを横目で見ていると…中島さんは目を瞑って、二つ引いたのだった。
ピンクとイエローのマカロンを引いた中島さんはデスクの引き出しを開けて、ブラウンの長細い箱を取り出した。箱を開けると本物のマカロンがぎっしりと並んでいて、ピンクとイエローのマカロンを取り出していた。
「鈴木さん、どちらが良いですか?一つあげますよ」
横目で見ていたのがバレていたのか、突然に話をかけられて焦る私。
「ピンクはフランボワーズ、黄色はレモンです」
手のひらに二つ乗せられたマカロンは私の目の前に差し出されるが、私は躊躇してしまっていて選べなかった。スクエア型の黒縁眼鏡をかけた中島さんは、私が選ばないので困った顔をしている。
「この二つの味は苦手ですか?…ならば、箱の中からどうぞ。マカロンは頂き物なんですが、どれも大好きなんで自分は選べなかったんですよ」
選べなかったから、くじ引きしてたのか!…と関心している場合ではないよね。
私は何も発していないのに随分と押してくる中島さんは、再び箱を取り出して私のデスクに置いた。色とりどりのマカロンをニコニコと微笑みながら眺めている中島さん。
「えと…、じゃあ、バニラマカロンで…」
マカロンを見渡すと一番無難そうなバニラを見つけたので、バニラを選んだ。実は私、マカロンは余り得意ではないのだ。一番先に出してくれたフランボワーズ味のマカロンは大の苦手。同じお店の物ではないと思うが、ただただ酸っぱさだけが口の中に残ってしまい、美味しさが感じられなかったのだ。
ピンクとイエローのマカロンを引いた中島さんはデスクの引き出しを開けて、ブラウンの長細い箱を取り出した。箱を開けると本物のマカロンがぎっしりと並んでいて、ピンクとイエローのマカロンを取り出していた。
「鈴木さん、どちらが良いですか?一つあげますよ」
横目で見ていたのがバレていたのか、突然に話をかけられて焦る私。
「ピンクはフランボワーズ、黄色はレモンです」
手のひらに二つ乗せられたマカロンは私の目の前に差し出されるが、私は躊躇してしまっていて選べなかった。スクエア型の黒縁眼鏡をかけた中島さんは、私が選ばないので困った顔をしている。
「この二つの味は苦手ですか?…ならば、箱の中からどうぞ。マカロンは頂き物なんですが、どれも大好きなんで自分は選べなかったんですよ」
選べなかったから、くじ引きしてたのか!…と関心している場合ではないよね。
私は何も発していないのに随分と押してくる中島さんは、再び箱を取り出して私のデスクに置いた。色とりどりのマカロンをニコニコと微笑みながら眺めている中島さん。
「えと…、じゃあ、バニラマカロンで…」
マカロンを見渡すと一番無難そうなバニラを見つけたので、バニラを選んだ。実は私、マカロンは余り得意ではないのだ。一番先に出してくれたフランボワーズ味のマカロンは大の苦手。同じお店の物ではないと思うが、ただただ酸っぱさだけが口の中に残ってしまい、美味しさが感じられなかったのだ。