先生と私の恋日記
8月27日
祭りが終わると次は体育祭。夏は暑いから嫌いだけど、行事が多いという点では割と好きだ。
私も先生も体育委員会なので、何度か話す機会があった。まぁ、私が先生目当てで委員会に入ったっていうのは先生には内緒だけど。
「失礼します。」
私は体育祭の準備に必要な模造紙をもらうために、職員室の先生を訪ねた。
「入ってきていいよ。」
私は先生がいる職員室の奥の方に行き、模造紙をもらった。
「はい。」
先生は丸めた模造紙を私の顔めがけて、ゆっくり振り落としてきた。
私はそんな先生の予想外の行動に戸惑いつつ、両手で模造紙を挟んで掴もうとしたが遅かったらしく、顔に模造紙が降りかかってきた。
「いてっ。」
「なにやってんだよ。」
少しバカにするかのように先生はそう言った。
私は模造紙を受け取り、職員室を出て行こうとすると、
「ペンはいらないの?」
と言われ、ペンが教室にないことを思い出し、
「いります。」
と答えた。
「1回で済ませろよ。」
先生は冗談で少し睨みつけてきた。
「はい、すいません。」
先生はいじわるだから、よくこんな風にいじわるをしてくる。
そんなときは、素直に謝るのが得策だと最近わかった。
先生、私も先生を振り回すような女になるからな‼︎見てろよ。
振り回されてばかりの私は、先生の思い通りになってるみたいなのが嫌だった。
でも、私は先生のそういうところが好き。