先生と私の恋日記
出会い
4月1日
私は同じ中学で2つ上の先輩の誘いで、高校の女子バレー部の部活に参加した。もう入部すると決めていたが、少し強引に誘われたのには嫌気がさしていた。
すごく居心地の悪さを感じた。
その原因は、後輩しかいない中学校生活から、先輩だらけの環境に来てしまったからだと思っていたけど、多分それだけじゃない。
中学校では無かった部内の空気の重さ。これが1番の原因だと思う。
練習中は気が重くて、帰りたい気持ちでいっぱいだった。隣のコートは男バレがいて、すごく楽しそうな雰囲気で練習していた。
正直すごく羨ましかった。
そこには、スラリとしていて、爽やかな感じのかっこいい男の人がいた。
あとから1つ上の同中の先輩に聞いたら、その人は男バレの顧問の先生らしい。
めちゃくちゃ若く見えるため、先輩かな?と思っていた私は少しがっかりした。
とはいえ、その先生のことが気になって気になってしょうがなかった。
早く話してみたいなぁ…。
まぁ、私なんかが恋したところで叶いっこないような相手だけど。
そんなことを考えているとあっという間に練習は終わった。
私がカーテンを開けていると、その先生に
「靴ちゃんと履けよー。」
と注意されてしまった。私がかかとを踏まないようにつま先立ちで歩いていたのが気に食わなかったらしい。
私は少しがっかりした。先生に物を大事にしない奴だとか悪く思われていたらどうしようかと不安だったからだ。