先生と私の恋日記
4月8日
今日は高校の入学式だった。
風になびくピンクの桜と黒いスカート、それに淡いブルーと白い雲に飾られた空は、私の高校生活初日を彩る。
春の暖かな風が私たちの入学を祝ってくれているように感じられたため、自然と明るい気持ちで教室へ向かうことができた。
教室で待機させられている間、周りは知らない人ばっかでどうしていいかわからず、一気に不安が募った。
それに正直言うと、これから仲良くなれる気なんてみじんもしなかった。
入学式のため体育館へ入場した後、私は真っ先にあの先生の姿を探したけど、どこにもいなかった。
なんだか寂しい気持ちでいっぱいになったが、
いないことにはどうしようもないので、仕方なく探すのを諦めることにした。