先生と私の恋日記
2月19日
今日は卒業式のために頭髪検査が行われた。私たち1年生の女子は、爪などの検査は女性の先生だったが、頭髪は大好きな先生の担当だった。
検査は1組から順に行われた。私は3組なので、少し体育館の床に座り、待機していた。
爪の検査を終え、いよいよ頭髪検査。
先生にまじまじと見られて死にそうだった。
「はい、おっけー。」
私はたった数秒の出来事で心臓が破裂しそうなくらいドキドキしていた。
そのドキドキはしばらく続いていた。
その日の部活は体育館が割り当てられていないので、体育館のギャラリーで筋トレだった。
私はマネと2人で鍵を取りに職員室へ行った。
名前や組、用件を言い終えたので、さっさと鍵を取って帰ろうとすると、先生が
「お前、どうしたの?」
と聞いてきた。
私は用件などが聞こえなかったのだと思い、
「部室の鍵を取りに来ました。」
と言った。すると先生は、
「それはもう聞いた。」
「"どうした"って何がですか?」
「膝。どうしたの?」
私は先生がこの間から心配してくれていたのかなと思い、飛び上がりそうなくらい嬉しかった。
ただ私は、整骨院や整形外科に行ってはいたものの、症状がどんなものか詳しくはわかっていなかったので、適当に言って濁しておいた。そして最後に
「大丈夫ですよ。」
そう告げて職員室を後にした。