先生と私の恋日記

 2月23日

 今日は男バレの練習だった。

 後半の練習では3チームに分かれて試合をするというものだった。

 試合をしないチームは筋トレだったので、私も筋トレに参加しようと準備をした。

 パイプ椅子を2つ用意し、並べようとすると手が滑り、椅子の1つがガタガタと大きな音を立てて床に落ちた。

 近くにいた先生は、

 「体育館大事にしろよ。将来の職場だろ?」


 私はバレンタインの日を思い出して、頭がのぼせそうだった。

 それから先生はいろんな大学について教えてくれた。体育教師の資格も取れて、バレーができるところ…。

 絶対にそれだけは譲れない。だって、先生と繋がっていられる"糸"だから。私が切るわけにはいかない。


 先生はそんなこと考えている私に、

 「お前頭良くないの?」
 
 と聞いて、自分の大学を勧めてきた。といっても、先生の卒業した大学は日本では超有名な大学で、名前を言ったらかなりの人が知ってると言うようなところだった。

 私は改めて勉強しようと思った。



 
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