先生と私の恋日記
7月16日
せっかく親しくなってきたところなのに、明日からは夏休み。先生との関わりが一切無くなって寂しい日々が訪れる。
先生は一応男バレの顧問だから、たまに隣のコートにいるけど、話す機会なんてほとんどない。
そういうわけで、しばらく先生との関係は私が先生を見つめるだけの一方通行。辛いけど2学期までの我慢だ。
それによく考えれば、近くで先生を見られるってことに関しては"特権"なわけだし…。
先生はただでさえかっこいいのに、バレーなんかされたら、かっこよすぎて目が離せない。
それに、すごくバレーが上手いから、余計目で追ってしまう。
スパイク打つときに腹チラするのも、トスあげるときスパイカーに指でサイン出すのも、いろんなサーブを使いこなすのも、全部かっこいい。
それから、先生が半袖シャツを着ると焼けてない白い腕が袖からスラリとのぞく。細いけど少し筋肉質な腕がすごくかっこよかった。思わず見惚れてしまうくらいには…。
夏休みの暑い練習も先生がいるおかげで、乗り越えることができた。
だから、隣が男バレの日は嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。
(あ、先生だ。)
そんな見てるだけの日々にも充実感を抱いていた。見てるだけで幸せなんて。先生は私のこと見てないのに…。