腕を失った日〜あなたを、守りたい〜
「アンタ、マジムカつく!!どっかに消えろよ!ブスが!!」
「お姉ちゃんこそ、さっさと家から出てけよ!!ボケ!!」
「やる気?」
「ぶん殴ろっか〜?」
睨み合い、拳を互いに振り上げた刹那、「何してんの!!」と部屋のドアが開いて買い物袋を手にしたお母さんが怒りながら入ってきた。
「近所中にアンタたちの声、聞こえてたわよ!!お母さん、とても恥ずかしくてたまらないわ!!どっちが悪いの!?」
お母さんが荷物を置き、両手を腰に当てて二人に訊ねる。悪い方はたっぷりお説教されるのだろう。
女の子たちは、互いにチラリと見つめ合う。そして同時に互いを指差した。
「コイツが悪い!!」
二人同時に言い、プイとそっぽを向く。お母さんは怒りを抑えながら言う。
「二人とも、そこに正座しなさい!!」
「……ってことがあったんだよ!!マジムカつく〜!!」
次の日、女の子ーーー紫音叶羽(しおんとわ)は学校に向かっている最中、ずっと愚痴を話していた。
「お姉ちゃんこそ、さっさと家から出てけよ!!ボケ!!」
「やる気?」
「ぶん殴ろっか〜?」
睨み合い、拳を互いに振り上げた刹那、「何してんの!!」と部屋のドアが開いて買い物袋を手にしたお母さんが怒りながら入ってきた。
「近所中にアンタたちの声、聞こえてたわよ!!お母さん、とても恥ずかしくてたまらないわ!!どっちが悪いの!?」
お母さんが荷物を置き、両手を腰に当てて二人に訊ねる。悪い方はたっぷりお説教されるのだろう。
女の子たちは、互いにチラリと見つめ合う。そして同時に互いを指差した。
「コイツが悪い!!」
二人同時に言い、プイとそっぽを向く。お母さんは怒りを抑えながら言う。
「二人とも、そこに正座しなさい!!」
「……ってことがあったんだよ!!マジムカつく〜!!」
次の日、女の子ーーー紫音叶羽(しおんとわ)は学校に向かっている最中、ずっと愚痴を話していた。