腕を失った日〜あなたを、守りたい〜
「そのトップス、可愛いね。新しく買ったの？」

「うん！この前にイオンモールに行ってきたんだ〜」

「いいな〜。あたしも新しい服ほしい〜」

「今度、一緒に買いに行く？」

「うん！お互いにコーディネートし合おうよ！！」

そんなことを話し、公園から十五分ほどの小学校についた。小学校は文化祭ということもあって出店などもあり、多くの人で賑わっている。

「懐かしいね！」

「うん！」

二人は小学校の中へと入る。校舎の中を見ると、小学校の頃の思い出が蘇り、叶羽はますます懐かしくなった。

「どこ見に行こっか？」

美羽が訊ね、叶羽は少し考えた後、「一年生の作品から見ていこうよ」と提案する。美羽も「いいね！」と頷き、二人は一年生の教室へ向かった。

一階にある一年生の教室には、ドアにペーパーフラワーが飾られている。そのため、一年生の教室はとてもわかりやすい。

「一年生は、くじらぐもの絵を描いたんだね」

美羽がそう言い、壁一面に貼られた一人一人の絵を見る。大きな鯨と子どもたちの絵がたくさん描かれていた。
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