ホームズの子孫の役に立ちたい
不思議な現象
ホームズさんが私に潜入調査をお願いしたのは昨日。でも、翌日には私の転入許可証などが用意されていた。

「今から和香はイザベラス学園のお嬢様だ」

ホームズさんがそう言い、イザベラス学園の制服を手渡す。採寸をしていないんだけど……。

「わあ〜！和香、着てみて！」

目を輝かせてワトソン先生が言い、私は制服を着てみることにした。ワインレッドの上品なデザインの制服だ。お嬢様学園という雰囲気がある……。

ホームズさんは、私をハティーさんと同じ高校三年生にしたみたいだけど、二十五歳がこんな格好をしていいのかな……。

「着替え、一応終わりました……」

恐る恐る私は二人の前に姿を見せる。恥ずかしい〜！！

「えっ……待って……」

ワトソン先生が真っ赤になった顔を押さえている。ホームズさんも、耳を赤く染めて目をそらしていた。そんなに似合ってないのかな……。

「私、高校三年生に見えます？」

そうだよね。こんな可愛い制服、似合わないよね……。高校三年生に比べたら、私は立派なおばさんだし。
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