【企】Sweet*Sweet*honey
玄関の向こうからの声も、いつの間にか止んでいた。
あたし…裸足でカオルを追い出しちゃったけど…完璧に嫌われたよね…。
そもそも、何であんなに冷たいカオルを好きになったんだろう。
あたしは去年のことを思い出した。
あれは確か…夏の日だったっけなぁ…
サークルのキャンプに行ったときに、初めてカオルと言葉を交わしたんだ。
最初は怖そうな、見た目そのまんまの冷たそうなイメージだった。
でも…そんなカオルの可愛くて、眩しい笑顔に一瞬で恋に落ちたんだっけ…
「カオル…」
あたしはずっと、カオルにキュンってしてたんだよ…?
今も…こんな時でさえも…
カオルは…あたしと同じ気持ちだった…?