【企】Sweet*Sweet*honey




―翌日―




あたしは学校へ行くや否や、カオルの姿を探す。



だけど…全然見つからない。




あたしは直接、カオルの友達に聞くことにした。




「カオル?カオルなら来てるけど、さっきから姿見ねぇからどこかでサボってんじゃね?」


「あ…ありがとうございます!」




カオルがサボるなんて珍しい…



それに、カオルが居そうな場所なんて分からないし…




これじゃあ話出来ないよぉ…




そう思っていると…




「杏!」



「由利香?」



高校の時からの親友の由利香が、息を切らして駆けてきた。




「どうしたの!?」



「杏、カオル君探してるんでしょ?カオル君なら、中庭に居るよ!」



「探してくれたの…?」



「えへへ。どうせケンカでもしたんでしょ?ほら早く、仲直りしてきな!」




「由利香…」





ありがとう…




あたしはカオルがいる中庭へと走った。








< 14 / 21 >

この作品をシェア

pagetop