【企】Sweet*Sweet*honey
―翌日―
あたしは学校へ行くや否や、カオルの姿を探す。
だけど…全然見つからない。
あたしは直接、カオルの友達に聞くことにした。
「カオル?カオルなら来てるけど、さっきから姿見ねぇからどこかでサボってんじゃね?」
「あ…ありがとうございます!」
カオルがサボるなんて珍しい…
それに、カオルが居そうな場所なんて分からないし…
これじゃあ話出来ないよぉ…
そう思っていると…
「杏!」
「由利香?」
高校の時からの親友の由利香が、息を切らして駆けてきた。
「どうしたの!?」
「杏、カオル君探してるんでしょ?カオル君なら、中庭に居るよ!」
「探してくれたの…?」
「えへへ。どうせケンカでもしたんでしょ?ほら早く、仲直りしてきな!」
「由利香…」
ありがとう…
あたしはカオルがいる中庭へと走った。