【企】Sweet*Sweet*honey
「でも俺…何て言うか…恥ずかしいって言うか…素直になれねぇし、杏に冷たくしちゃうし…」
「……」
「俺だって杏に触れたいよ。杏といっぱいキスもしたい」
「か…おる…」
あたしはカオルの背中に手を回した。
カオルの温度と、香水の香りが鼻をくすぐる。
「杏こそ、いつも作り笑いだったから俺も不安だったんだぞ?」
「ウソ!?」
「本当だよ。俺と居ても楽しそうじゃなかったから…いつか離れてくんじゃないかって…」
カオルはきつくあたしを抱き締める。
「離れないよ…絶対に。カオルから離れたくないもん…」
あたしもカオルの背中に回す腕を強くした。