総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
そんなお願いなら、大歓迎なのに。
「うん! いつでも作るよ」
そう答えると、拓ちゃんはうれしそうに笑った。
「やった……!」
ふふっ、目が輝いてる。
たいしたものは作れないだろうけど、拓ちゃんの好きな料理作ってあげよう……!
「あ、そうだ」
海くんが、何かを閃いたように声を上げた。
「今日さ、みんなで晩メシ食おうよ」
……え? みんなで?
「由姫の歓迎会ってことで。鍋でもする?」
その言葉に、驚いて目を見開いた。
「え? いいの?」
「俺は別に……お前と由姫をふたりにするわけにはいかないし」
拓ちゃんは、仕方ないと言わんばかりに言った。