総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
弥生くんと華生くんも、興味深そうに部屋を眺めていた。
ふとかけられていた時計が目に入って、示されている現在時刻に驚く。
「もう6時……!」
資料室の整理をして、スーパーで買い物して……たしかにいろいろしたけど、もうそんな時間!?
「ほんとだな。お腹空いた」
スーパーの袋を置いて、お腹を押さえた海くん。
弥生くんと華生くんも、「腹減った……」とこぼしている。
「さっそくごはんにしよっか? 拓ちゃん、キッチン借りていい?」
「うん! こっち!」
拓ちゃんに案内されるままキッチンへ。
みんな料理はまったくしないと言っていたから、早く用意しよう。
お鍋だから、たいして手間もかからない。